YOU CAN (NOT) REDO.

厨二はじめました。

ブラック企業が嫌いだ。

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嫌いなものをあげつらう事で心の膿を吐こうと思ってブログをはじめてみたのだが、いくつか書いてしまうとネタが尽きてきて、自分が意外にも慈愛に満ちた人間だと気付く。嫌いなものが少ないとは、快適であるも寂しいものなのかもしれない。もっと嫌いなものを増やしていかなければならないという使命感に駆られる。

今はリタイア気取りで労務系の法律の勉強をしている。参考書だけで足りない知識はネット上の文献などで補填しているのだが、労務系の法律ワードで検索すればボロボロと出てくる「ブラック企業」の文字列。人身事故という言葉から遠くで人が死んでいることよりも電車の遅延が先に想起されるように、われわれはブラック企業という言葉から、上画のようなちょっとコミカルな職場環境を想像してしまう。言葉に慣れて麻痺して、ひとりひとりの心の中の悲惨さまで想いを馳せることができなくなってしまったし、悲惨な自身の心の中を眺めてもヤバイと感じづらくなってしまったのではないだろうか。

そう言えば、「午前3時の無法地帯」という女性向け漫画があった。絵に描いたようなブラック零細企業を舞台に新卒女子が繰り広げるラブと友情の物語なのだけれど、物語序盤で退職してしまう同期女子がいる。退職してからは一度も登場しないまま、物語はつつがなく進んでいくのがリアルで哀しく、嫌いと言いつつブラック企業というワードを発してしまう自分に嫌気が差す。